@article{oai:oacis.repo.nii.ac.jp:00000414, author = {Koyama, Naoyuki and 小山, 尚之}, journal = {東京海洋大学研究報告}, month = {Feb}, note = {マルセル・ゴーシェは現代フランスの政治哲学者である。彼はその著『歴史的条件』において「68 年5 月」から何を受け継いでいるかを語っている。彼にとって「68 年5 月」の思想とは、言語学、人類学、精神分析、歴史における構造主義という形であらわれた。構造主義的パラダイムは近代的主体の主体性を批判していた。ゴーシェはこの構造主義の知的運動から、人間と社会の条件について一般的な説明を可能にする、諸学科の統合の可能性を垣間見た。彼はそれを「超越論的人類社会学」という形で実現しようと試みることになる。しかし彼は構造主義批評から派生したポストモダン的な主体の死には懐疑的であり、またマルクス主義の決定論にも批判的であった。彼は、構造主義の抽象性と経済決定論から脱け出すにはメルロー=ポンティの現象学とピエール・クラストルの民族学が有効であると見做した。しかしその後ゴーシェは、現象学に欠けている歴史性を補う独自の視座を獲得し、宗教の機能を社会的、政治的メカニズムとして分析するようになる。, 東京海洋大学海洋科学部海洋政策文化学科}, pages = {77--84}, title = {「68 年5 月」から何が引き継がれたのか マルセル・ゴーシェの場合 ―『歴史的条件』(2003 年)を読む ―}, volume = {7}, year = {2011}, yomi = {コヤマ, ナオユキ} }