@article{oai:oacis.repo.nii.ac.jp:00000376, author = {平井, 和也}, issue = {1}, journal = {水圏環境教育研究誌}, month = {Mar}, note = {海は、物理(海洋物理)や生物学など自然科学の多様な要素を持ち、理科・科学的テーマ性に富んでいると認識する。また、海とふれあうことは自然を直接体験する機会であり、自然体験学習としての意味を持ち、これは自然環境を大事にする行動形成のための環境教育につながる。わが国では、2003 年に「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」が公布され、その第3 条2 項に「森林、田園……、海岸、海洋等における自然体験活動その他体験活動を通じて環境の保全の理解と関心を深めることの重要性」が示されている。また、2007 年4 月には、経済社会の健全な発展及び国民生活の安定向上をはかるとともに、海洋と人類の共生に貢献することを目的に「海洋基本法」が施行され、その第28 条(海洋に関する国民の理解の増進等)では、学校教育及び社会教育における海洋に関する教育の推進がうたわれている。法律的にも、海をテーマとした教育が求められていることを表すものである。 ここで「海洋リテラシー」という言葉を取り上げたい。2006 年に米国において、K-12 までの子どもたちへの海をテーマとした科学教育基準としてOcean Literacy1)が公表された。Ocean Literacy とは、”海が人にどう影響を及ぼすか、人が海にどういう影響を及ぼすかを理解すること”とされ、子どもたちに教育を通して理解を促す海の重要な原理と基礎的概念が示されている。わが国でも、角皆,20072)が「海が私達に与える影響を理解し、私達が海に与える影響を理解すること」を海洋リテラシーということにすると定義しており、おおよそ日米同義となっていると言える。 筆者は、こういった背景下に、海をテーマとした教育が目指すところは人々の海洋リテラシーを向上させることと捉え、その具体的かつ効果的な施策を講ずることを目的として、まずは題材としてMARE というモデルプログラムを取り上げ、この普及展開をおこなって効果を測ることから今後の海洋リテラシー向上の軌道を見定めることに取り組んだ。そして第2 部では、MARE の普遍性のある教育プログラムデザインのノウハウを参考に、筆者の活動する沖縄海域をとりまくサンゴ礁を題材としたオリジナルプログラムを開発し、こういった開発の必要性、プログラムの持つ意味やプログラムをおこなう機会についての研究をすすめた。この経過を報告するとともに、このプログラムをモデルとしての海洋リテラシー向上推進の展開方策について所見を述べる。}, pages = {128--164}, title = {海洋リテラシープログラム企画展開とその効果評価}, volume = {4}, year = {2011}, yomi = {ヒライ, カズヤ} }