@article{oai:oacis.repo.nii.ac.jp:00000373, author = {我妻, 三耶子 and Sasaki, Tsuyoshi and 佐々木, 剛}, issue = {1}, journal = {水圏環境教育研究誌}, month = {Mar}, note = {東京都港区芝浦を活動拠点とする認定NPO 法人海塾では,地域の水圏環境を住民にとって住みやすい環境にするために,行政と協働し,住民に対する様々な環境啓発活動を行っている。このNPO 海塾の活動により,人と運河との接点が回復しつつある。地域の身近な環境・生物を知り,親しみや興味を持つことが,身の回りの環境問題,延いては地球規模の環境問題への意識を高めることに繋がるという考えに基づき,芝浦運河周辺におけるNPO海塾の活動が水圏環境教育の場として活用していけるのではないかと考えた。また,先行研究がなされていない都・区や地域住民が関わるNPO海塾による地域貢献活動を評価し,水圏環境教育としての有効性を考察する研究を行うことは,社会的に意義があると考えた。 本稿では、NPO 海塾の活動より以下二つの事例を取り上げて調査・分析を行った。一つ目の事例は、「カルガモプロジェクト」である。本プロジェクトには水圏環境の理解・認識を高める効果があるのかを検証するため,カルガモの巣の設置場付近で行った通行者50 名(親子30 組,サラリーマン20 人)へのインタビュー調査を行った。また二つ目の事例として「生き物住処プロジェクト」の一環である、「ハゼ釣り調査」を取り上げる。ここでは、本プロジェクト参加者の環境意識及び活動意欲を調査するため,「ハゼ釣り調査」会場において、参加者30名を対象にアンケート調査を行った。これらの事例を通して、環境意識や学びの広がりを明らかにすることで,NPO 海塾の活動の水圏環境教育の場としての有効性を考察した。 カルガモプロジェクトにおけるインタビュー調査ならびにハゼ釣り調査におけるアンケート調査結果から,地域住民が内発的に地域プロジェクトに取り組んでいることが明らかになった。このことから、NPO 海塾の活動は水圏環境教育の場として有効である可能性があるのではないかと考えられる。しかし,日常生活の中で意識して水圏環境に配慮した行動を行っている住民は少なかったことから,課題が残った。本研究で明らかになった地域住民の環境意識等を活かし、水圏環境教育の目標である「水圏環境を科学的に観察し,地域の人々とともに考え,水圏環境リテラシーを持ち,責任ある決定や行動をとり,人々に伝える」人材の育成を目指し,港区芝浦アイランドにおける教育研究活動に継続的に取り組んで行きたいと考えている。}, pages = {65--77}, title = {水辺を使った地域交流と教育の実践研究 : NPO海塾の評価・検証}, volume = {4}, year = {2011}, yomi = {ワガツマ, ミヤコ and ササキ, ツヨシ} }