@misc{oai:oacis.repo.nii.ac.jp:00002456, author = {嶋田, 啓資 and 北出, 裕二郎 and 青木, 茂 and 溝端, 浩平 and 程, 霊巧 and 高橋, 邦夫 and 真壁, 竜介 and 神田, 穣太 and 小達, 恒夫}, month = {May}, note = {15H01726, 21H03587, 問い合わせ先は、発信当時のものです, ポイント ・海鷹丸によってオーストラリア南方の南極海で2010年度以降の連続的な観測に成功。 ・長期的な低塩,低密度化により,南極底層水のもととなる冷却された海水が海底まで沈めず,中深層に広がりつつある。 ・今後の海鷹丸の南極海観測の継続と拡大に期待。, 東京海洋大学の嶋田啓資特任助教らの研究グループは,オーストラリア南方の南極海の中深層で水温が下がり,溶存酸素濃度が高くなる傾向が広がっていることを見いだしました。これまで,主に氷河・氷床の融解促進により南極海の広い領域で塩分が低くなっており,それにより海水の密度は低下し,南極底層水の生成量は少なくなっていると考えられていました。南極海で低温な水の沈み込みが弱くなることで全球を巡る深層大循環*4が弱まり,南極海の底層を中心に高温化していることが指摘されていました。今回見いだされた中深層の低温化,高酸素濃度化は低密度化によって底層に沈み込めなくなった低温・高酸素濃度の海水が,より浅い中深層に大量に広がっていることを示しており,深層大循環変貌の実態をさらに包括的に捉えたものと言えます。」こうした海の変化の実態は,南極地域観測事業の一環として東京海洋大学の練習船「海鷹丸」により2010年度以降継続して観測した結果を,過去の観測データと併せて解析することで判明しました。今後も南極海の低塩分化,沈み込みの浅化が継続すると,深層大循環の変化に伴い熱や炭素などの輸送が大きく変わり大規模な気候変動をもたらすことが危惧されるため,引き続き海鷹丸の観測を維持し変化の動態を注視していく必要があります。 なお,本研究は東京海洋大学,北海道大学,国立極地研究所,上海海洋大学の共同で実施されました。本研究成果は,日本時間2022年5月19日(木曜)にCommunications Earth & Environment誌に掲載されました。, プレスリリース掲載論文はこちら : https://doi.org/10.1038/s43247-022-00445-2}, title = {海洋深層大循環に激変の兆しを検出 ~低密度化により南極大陸縁辺の沈めぬ冷水が大量に中深層へ~}, year = {2022}, yomi = {シマダ, ケイシ and キタデ, ユウジロウ and ミゾバタ, コウヘイ and テイ, レイコウ and カンダ, ジョウタ} }