@article{oai:oacis.repo.nii.ac.jp:00002434, author = {木村, 凡 and 藤井, 建夫}, issue = {1}, journal = {日本食品微生物学会雑誌, Japanese journal of food microbiology}, month = {Jun}, note = {はじめに : 近年,食肉・水産業界における切り身加工は,スーパーなどのバックヤードで加工する方式に代わり,セントラル食肉加工場や水揚げ加工団地で一括して切り身加工・包装して流通する傾向が強まっている.また,賞味期限表示やPL法などの背景もあって,ガスバリア性フィルムによるガス置換(MA)包装が食品全般で普及しつつある. 現在,ガス置換包装に用いられているガスはO2ガス,N2ガスおよびCO2ガスの3種が主なものであるが,このうち,N2ガスを用いる意味は酸素の除去効果であり,微生物による腐敗・変敗防止という観点からは真空包装や脱酸素剤を用いた包装と本質的に同じであり,好気性菌の増殖抑制が主たる効果と考えられている.また,O2ガスは主として畜肉保存時の色調保持を目的として用いられている.一方CO2ガスは,ある種の嫌気性細菌の増殖に不可欠であったり,また菌類の胞子形成や,形態形成に不可欠な役割を果たす一方,微生物一般に対する増殖抑制効果も認められている. このようにCO2ガスの微生物の増殖生理に及ぼす影響は複雑であり,CO2ガスと微生物の増殖の関係についてはいまだ十分な知見が整理されておらず,しばしばCO2ガスの食品保存への利用において情報の混乱の原因となっている. そこで,本稿ではCO2ガスと微生物の増殖について最近の知見を中心に整理してみたい.}, pages = {1--8}, title = {CO2ガスと微生物の増殖}, volume = {13}, year = {1996} }